|
|
前作『火星のカノン』で、不倫と同性愛を描いた風間志織監督。日常に潜む些細な出来事や、あふれ出すほどの感情を普遍的に綴ることに定評がある風間志織が、大人になりきれない男女のちょっぴりだらしない暮らしぶりを、温かいまなざしを持って映し出している。何気なく過ごす毎日の中で、何気なく紡ぎだされる言葉の面白さ。風間志織というフィルターを通せば、どんなに素っ気ない瞬間も輝き始める。
“せかいのおわり”とは決して訪れることのないであろう時間(とき)だけれども、ふとした瞬間に舞い降りてくるある種の“絶望”や“哀しみ”の時間(とき)。好きな人と一緒にいる幸福と、想いが届かないことの寂しさとが絶妙なバランスで描かれている。恋愛、はたまた毎日が併せもつ喜怒哀楽という感情の素晴らしさ、美しさはあなたの周りにも転がっている! |
|
|
|